異変か異常か2009年10月24日 20時02分04秒

シハイスミレとセンブリ
山道を少し登っていくとセンブリがいつものようにたくさん咲いていました。そんな季節だと思いながらも、あるはずの、いえ、あったはずのリンドウが見あたりません。そして出会ったのは写真のように(合成ではありません)、同じ場所に並んで咲いていたセンブリと、なんと、シハイスミレでした。今の季節です。スミレ・サイシン類は例外なく、春です。グミとは違いますのでこれはどうしてでしょうか。

個体による、つまり、何らかの変異による異常な開花か、あるいはこの時期の暖かさによる成長異変か、はたまた別の原因でしょうか。時機をわきまえず、というと変ですが、人間もその異常性や環境・病弊による突発的な状態の変化など、似た変化変動を知ることがあります。でもどちらでもない場合は厄介です。もともと、そんな性質や内因を抱えたまま体だけ大きくなり、ちょっとした、おそらく論理的には脈絡もなく考えられないところから現出する異様さと攻撃を生じさせることがあります。いうまでもなく、これは迷惑どころではありません。被害にあった・あっている人にとって、耐え難い苦痛です。

このシハイスミレもまた、もともとあった遺伝的因子の環境変異による突然の発現と考えられなくもありません。一個体のみ、ですから、そうもいえるのです。あるいは、数個体だったとしても可能性はその出自によりあり得ます。植物はそれでそのまま観察しあるいは分析してそれでいいのですが、ヒトはそうはいきません。なんとか、その(複数の)個体による周囲や特定の被害者に対する傷害・犯罪行為を止めなければなりません。その責任はすべての人々にあるのです。