道に潜む者2005年05月15日 19時51分15秒

潜む場所といえばかれらのすみかですが、その揺らぎや動きこそ、よりその 効果を高めるのです。蠢き、あるいはとまりまた止まる、そんな昆虫や小動 物、鳥たちはいつも密やかに次の動きを秘めているのです。

青さの増した笹の被さりに都合良くその居場所を見いだし、水路のきらめき から逃れて退避する、時にすっと変えてしまう、そんな動きを楽しむかのよう な日中のかれら。また、珍しく飛来した旅鳥のシギの仲間はしばしば緑の おおいを巧みに利用して陰に隠れるように身を潜め、獲物を狙っています。 私の足音に、いえ、接近に気づいて突然舞い上がるのはこれもまた待って いたのはかれらの巧みでした。

一切を隠して弱い人を監視したり、攻撃のための準備をする、そんな正反対 の卑屈で卑劣な連中はやはりその性癖を変えようとはしません。このかれら は自らを見いだしその次の動きを願う気持ちさえ持ち合わせようとはしない のです。時に移動は卑怯な手だてに依ってかかって、その結果、私を含め 弱い人たちを妨げます。著しい苦悶を強いて押さえつけるのです。逃げ場を なくさせるのは常套手段の忌まわしさですし、その彼等の目的は生存とは まったく無関係の性質に起因するのがおぞましい限りです。

道筋を覆えば不安になりますが、その利用者にとっては格好の潜伏手段 を与えてくれるのです。生きる意味は全く違い、正反対の価値無価値にあ るかれらと彼等両者ですが同じ方法でその目的を達成せんとするのは何 故なのでしょうか。

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