荒れ地野花に2005年05月27日 19時34分08秒

およそ植物の大勢は緑色の葉緑素でもって光合成をしていきていますが、 ご多分に漏れず、マンテマもまたその一種に違いありません。それはある 面では光の奪い合いの競合関係に巻き込まれます。これが、道を挟んだ 植生の違いとによる多少、というより過多と極少の差違に現れた、と見るの が先日の一斉開花で呈された事実と疑問のおおかたの説明になるでしょ う。

少ない、あるいはほとんどない場所は、たとえばイタドリ、たとえばハマゴウ (海岸沿い道路)、たとえばイネ科やカヤツリグサ科の各種の草、など、そ の生長と密度の高さに比較的小さな(せいぜい200mm前後)のマンテマは 凌ぐことはできないのです。かれらがいても、まばらな場所ではマンテマは 生育しています。でも、その数は少ないのは一目瞭然です。やはり、吸い 取られるのでしょうか。ただ、それでも、およそ4平方キロメートル、あるいは それ以上に広がる海岸近辺から少し入ったところまでの範囲で、ことに東西 に走る農道や道路の南に限ってその差、割合に大きな違いが表れている事 実を説明できません。南北道については、全般にその生育は芳しくなく、総 量としても少ないという観察がなされます。一つの仮説としては、元来、外来 種のマンテマの固着の時期の遅さと結実分布による種の保持とから、かえ って土着の他の種に負けている、とはいえなくもありません。南北は風の 通り道で種は堰となる東西の道の南側により多い、ともいえなくはないのですが、後追いの説明にすぎません。どれも、不十分です。

けれども、一番顕著な事実は、その分布は決まって、荒れた土地、荒廃し た道路環境、人手の加わる土手や道路沿いの畦、といった場所に著しい ことです。これはセイヨウタンポポと共通した特長でもあるわけで、その小さ さ細さにもかかわらず分布を広げ毎年咲く花を見ていると、その活力という か強さにちょっとおそれを抱いてしまいます。