どうしていまなお地球博か2006年09月29日 20時59分17秒

無邪気で危険な内閣としての今度の政権とその支持者たちはどこか、私たちの目を逸らそうとしているようです。夜7時のNHKニュースでも新大臣に聞くコーナーでおかしな理屈を述べていましたが、それにインタビューワーはすぐにつっこむこともせず、素直に聞いていたのは信じられません。

同じNHKは続いて、とっくに終わった万博をまた取り上げ長々と放送していました。多額の税金を投入し、多大な労力と環境破壊をしながら、愛と地球のための万博だとうそぶいたそれをなお、引っ張るのはどこか変です。とりたてて、万博にしなくとも、そのテーマなどはどこでもなんにでもできたものばかりですし、むしろ、そこかしこで頻繁に、またさまざまな階層で見るべきものです。その方が効果的で継続的にできるでしょう。でも、これも、本当に下層の人々の苦しみや困難、上層の酷い政治経済、企業の横暴・利己主義から目を逸らそうとしているためとうがった見方をせざるをえません。

こういった事例に限らず、NHKを含めた報道機関の弱腰と無批判な姿勢がときに目立ちます。物言えぬ下々の代弁者としての役割もまた、担っていかねばならないマスメディアを握る人々はその責任をまじめに、勇気をもってはたさなければなりません。そうさせるのはしかし、私たちですが、個々人では何もできません。もどかしさ以上のやりきれなさ、激しい欲求不満はどう爆発させればよいのでしょうか。