ゴミが増えた下流域2006年09月28日 20時56分34秒

コサギとゴミの浅瀬
コサギの群れ(といっても6羽から10羽程度)が南北に流れる川の下流によく舞い降りてきています。でも、この夏の急な雨の後からか、その後の水量の減少の急な進行とともにゴミがあちこちで目立つようになりました。それでも、この川の小魚をねらって彼らはやってきてくれます。

私は特に、しばしば「環境美化」の名目で子供たちをだましてゴミ集めをさせる大人たちに賛同する気はありませんし、むしろ、川や湖、その他の場所の清掃作業をしてよしとしている環境教育や社会活動を好ましくは思っていません。それは単なる、見せかけの態度であり、一時しのぎのごまかしでしかないからです。でも、せっかくの生き物たちのすみかにこうしてヒトによるゴミが散乱しているのは快くはもちろん、思いません。

心配なのは、ゴミそのものより、それから溶出する人工物質、その一部なりを口にして障害をもってしまう生物たちです。大きな物なら、もちろん、彼らが口にすることはありませんが、小さなものは知らずに入れてしまいますし、見えない汚染や蓄積の進行はもう何年もその害が言われてかまびすしいところです。川に限らず、あちこち、至る所に放たれる人工化学物質はそれこそ、巡り巡って、私たち自身にもその害を及ぼすのですから、放っておくわけにはまいりません。でも、ゴミを捨てるのは、やはり、ヒト、人なのです。その心に問題があります。