氏素性より育ちがむくつけきオトコエシ2006年09月05日 20時50分07秒

山の中のオトコエシ
山の端や林のそば、道ばたなどでみかけるこの白い花をいっぱいに咲かせるオトコエシは、この間のオミナエシと比べると格段に品が下がります。たおやかで温和しげな立ち方のオミナエシと違い、ぶっとい茎で立ち上がってどっさりと冠のように花を付けた姿は確かに、むくつけき風体です。

同じような花、葉をしながらもこうも印象が異なるとやはり、世の中、男と女の歴然として相容れない違いと生があるのか、と唸ってしまいます。でもそれもまた、その環境がそうさせるのかもしれません。ヒトと同じく、その育ち方に決定的な差異を生じさせているのかもしれません。

動きようのない植物とは違って、動物であるヒトはその人間の相互の影響がまた大きな成長要因ともなります。そして、その社会的な存在こそ、ヒトを人間たらしめているのですから、近年の子供、若者の育ち方こそ、もっと顧みるべきところです。