生物の異変を知る2007年06月26日 21時11分35秒

今日のNHK・クローズアップ現代の「身近な昆虫に異変あり」では佐々木氏のいけ好かない話し方は別にして、当を得た内容でした。私自身、以前のブログの記事でもふれたことがいくつかありましたが、特に水辺を住処とする昆虫などの生き物の(極端な)減少、水辺自体の激減は注視・耳目を集めるべき話題です。

もう一つのテーマとしての、再生の課題はまさに私の町の湖でもいますぐに計画し、先例に習い、実践すべきところです。湖岸再生は諏訪湖の実例がテレビで何度も放送されていますし、きょうの霞ヶ浦の例も出版物などでよく知られた成功の一つです。ただ問題は今の湖で先例が格好の師となるのかどうか、ですし、何より、本当にそれらを理解し、実践できる人がどれほどこの町にいるのか、という問題をも、現実の周囲や伝えられる活動を知るほど心配になるところなのです。

佐々木洋氏はどう異変を知るか、ということだけを述べていましたが、私たちがまずすべきは、とにかく、関心をもつこと、広げること、持ち続けることです。そのための子供たちに対する教育はもちろん、くだらないゲートボールやどーでもいい野球とかにうつつを抜かしているおとなたちを啓蒙することが必要になります。彼らはそれどころか、壊すことを屁とも思わぬ行動・言動をするのですから、質が悪いのです。もっと、現実の変化や喪失を直に知ることが増えれば、きっといくら愚かな者達でも、その恐ろしさに気づいていくと思うのですが、性善説に偏りすぎでしょうか。私たち自身のあしたを考え、知ることに他ならないことをどうやって知らしめたらよいのでしょうか。