直立するムラサキツメクサ2007年06月19日 21時33分01秒

ちょっとぼけたムラサキツメクサ
今はもう、珍しくもないこの花ですが、地面にはうように広がるシロツメクサと違って、単独で直立する姿もめずらしくはありません。それも、大柄です。花自体でも、シロツメクサの2倍もあるものもあります(直径で)。田んぼにあると、レンゲソウに似た色でよく目立つ上、飛び出ていることが多いこともあり、よく目に入り目をひく花です。

どこにでも生えていて、崖など切り立った場所でも見かけることさえあります。この写真は耕地整理で人工造成された田んぼの畦の壁に生えているものですが、突き出るのではなく、空に向かって直立しています。どうして、こうも外来種は強いのでしょうか。

屹立した姿は一種の憧れともなります。その明確さ、凛々しさ、力強さはそれを欲する時、象徴的に受容したくなります。もっと、そのままに、社会的な暴力や抑圧的な、反動的な力に対して、対峙して立たねばならぬ、そんな気持ちを抱かせてくれます。