センダンとアブラギリの花2007年06月08日 21時50分13秒

センダン(左)とアブラギリの花
山の下の田んぼとの境目にあるのです。アブラギリの野生化(もともとか)した一本の木がめだって生えています。今は花の季節で、遠くからも白く映えるきれいな花です。ちょっとみるとわかるのですが、雌蕊・雄蕊が黄色のものと紅色のものがあるのが見て取れます。真っ白な中、とてもきれいで、とてもあの無骨な実のなる木とは思えないほどです。

一方、今はまた、センダンの花期で、直ぐ下でもフワーッとして匂うとてもさわやかでいい薫りを体験できます。毎年、このいいにおいを嗅ぎに山の下にやってくるのです。花も見上げると薄紫にぼおーっとしていて何とも美しく、この薫りはまた違った山の風景として知ることになります。

もう今は卯の花は終わりに近く、野山の白さは消えかかっていますが、山に入ればまたコアジサイの光るような青さを知る季節となり、さらに夏が来ればまた違った花を見つけることになります。その境に咲くこの2つの花は生きている証であるかのような、切れ目のない姿を現しているのです。