黄色い主張 ― 2007年06月06日 22時13分01秒
海岸段丘の斜面の柔らかい場所にはコバンソウや背の低い草、マンテマなどが今ははえていますが、取り立てて、とりわけチョウたちに好ましい蜜をふくんだような花々はありません。それなのに、モンキチョウは―2頭いました―ここを周回し、旋回しながらとまっては離れ、離れてはとまり、といった具合でなぜか私の前に現れたのです。なぜでしょうか。
一方、農道の脇には相も変わらず、マツヨイグサが一列にいくつもの集団となって生えています。色が変わり始めて橙色になりかけているものも多く、その消長はいつもの風景です。そんな中、一輪、まっ黄色の一本だけの花がありました。南風に揺られてもまた戻り、それを背にして私に向かうのです(そう、私に?)。
自意識過剰なほどにその身を思う私はそんな彼らの主張を受けとめられたのです。色の濃さほどに物を謂う、その声を受け止められたらここに生きる価値を私自身が再認識できるはずです。形こそ違え、生物として、声高にいうでもなく、でもはっきりと主張する、その姿勢こそ、伝えたかったのかもしれません。
最近のコメント