引きずらずに転換を2011年10月26日 09時30分23秒

たばこの看板
この2種類の看板は日本の経済状況や社会の足踏み状態を象徴しているかのようです。相変わらず、これほどたばこの害が喧伝され、代価の値上げ、禁煙場所の増加(というより喫煙の排除)、等々、取り巻く状況の急速な狭隘化にもかかわらず、吸う人はいるのです。あれほどの事故の中、経済団体の代表たちは原発の必要性に拘泥しています。政治家はその顔色をうかがい、人々の反対・脱原発の叫びをも黙殺しています。社会の閉塞的な状況はますます希望の見えない環境の固定化と社会の衰退を招いています。

過去の遺物やはっきりとした害悪のもとなどをいつまでも引きずる必要などありません。今はやりの断捨離を考えれば、たばこは言うに及ばず、輸出に頼る経済の仕組みや枠組み、価格競争にばかり目をやる能なしの人たち、ふるさとを追われてもなおふるさとを思う、そんな悲しさ以上の苦難の人々を生み出す原発、いつまでも大規模公共事業の継続に闇雲になる者たちにがつんときたはずのあの福島の事故でもまだ目を覚ましません。彼らにどうやって現実の姿を思い知らせることができるのでしょうか。

ドイツでは風力と水の電解による水素の貯蔵とその燃焼を利用したハイブリッド型発電と水素自体の燃料化の実用化に至っています。これは一つの例に過ぎませんが、私たち日本人のそれこそ過去から積み重ねてきた改良や工夫の才をいまこそ生かすときです。繰り返しますが、社会の断捨離をすすめ、転換に突き進むときなのです。

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