にじみ出る不安2011年03月22日 10時47分13秒

原子炉のひとつ、港から
現実の恐怖を感じられる福島県の人たちはその住み慣れた土地を離れて暮らさなければなりません。それもいつ戻れるかわからないのです。そしてその原因の原子力発電所の事故は私の住むこの町でも、いえ、この地方でもまた現実の恐怖となってのしかかっています。半径20km圏内にはいる私の家もいつ、と考えると安心して住んでは居られません。

気持ちとして、心情を共有できる今、手持ちのガイガーカウンターは自然放射線のレベルで留まっています。もちろん、事故はないのであたりまえですが、もし仮に、と想像すると落ち着けない思いは誰しもが持つものです。さすがに町長も二度その思いを電力会社に伝えたようですし、ケーブルテレビでも頼りない自らの考えを短く述べていました。推進の立場で無投票当選した彼にこれからは私たち以上に不安に違い在りません。

とにかくどこか、安全だ、万全だ、これから強化する、新たに設置する、などなど、あくまで対策を強調するだけでその持っている内在的な危険性や高経年化に伴うより高い脆弱性などには触れません。いつ何が起こるのか、それに対する本質的な備え、あるいは直ちに廃炉にして代替エネルギーの開発に力とお金をという姿勢は見えてきません。これで住民の信頼は得られないのです。