南三陸町の津波被害2011年03月13日 19時13分51秒

南三陸町の津波
東北関東(東日本)大震災での最大の被害をもたらしたのは大津波です。その状況は繰り返しテレビなどで流され、文字通り家々も何もかもが流されていく実況は涙なしでは見られませんでした。その一つがYouTube にありました。高台の志津川中学校に避難した住民の撮影だそうですが、そのあまりのリアルさに目を見張りました。真ん中を流れる志津川から駆け上がってきた津波が町を襲う様子は切迫感があります。

地図や写真を総合してみると、津波は湾で集約されて大きなうねりとなって高さは10mを超えていたと思われます。町の中央部を呑み込んだその海水は中心部全域を覆い、とても逃げ遅れた人たちを助けることはできなかったと思われます。津波自体は4~5mほどでもその陸地の構造や河川、湾口などの造りと流れにより深く、しかも速く進むという実態を知ることができます。

学ぶことは数多いのですが、何より、この大地震の復旧を含め、全国民の知恵と力の結集が必要です。どのようにその災害からの回復とこれからの構築、防災を考えるか、地震国日本に住む私たちの、まさに命がけの姿勢が試されるのです。