落ち着きのない秋の蝶2006年10月18日 20時52分37秒

ようやくとまってひっくりかえりそうなヒメアカタテハ
例年より、いえ、つい一昔よりも間違いなく暖かく(暑く)なったこの季節、秋とはいえ、まだ上着は余計に感じます。どこか、違う、そんな「思い」を抱いているのはヒト(人間)だけではないようです。このヒメアカタテハも普段なら、この時期、陽だまりを求めて見つかればじっとしているのが常だったのに、今は違うのです。

まるで、暑さのもとのお日様を避けるかのように、道端の背の低い草さえ、日よけにしようと動き回って隠れるようにとまります。この写真もまた、もぐりこみそうな様子で、やっと羽を開き加減になりました。

理不尽な非難や攻撃を避けんがためにあちこち、探し回る、そんな気持ちになるような、不合理な強いられ方をされることが増えてきているように感じます。もちろん、よってたかっての”いじめ”などは論外です。圧倒的な力や排斥的な暴力に対し、一人はまったく無力です。一方的な口撃で人格も人間性もひずめられていくのです。いったんは避けて、それから、と誰もが、生き物なら感じるのでしょうか。

自らの命でもって告発し、訴えた子供たちが安らかなることを祈り、また、なんとかして彼らの気持ちを受け止めていかななければなりません。その義務を私たちは課せられたのです。