福島の沖縄化2013年09月09日 18時39分38秒

チュウダイサギ
沖縄が日本とはいえないかのような状況とされて(まさに、意図的に)久しいのですが、今度は福島もか、と思わせた昨日の2020年オリンピック東京開催決定のときの東京の騒ぎようでした。自分たちのお金儲けや「経済の活性化」ばかりが頭に有り、その他の地域、とりわけ懸念材料とされて大迷惑な福島にとり、そのお金の使い道はいったい誰のため、何のためなの、と詰問したくなるような話ばかりです。NHKの夜7時のニュースでさえ、その経済効果やその後のことばかりでした。

沖縄振興と引き替えに、とは聞こえはいいのですが、沖縄はいまだ苦しみと迷惑を一身に背負っているのです。米兵の悪行の犠牲は後を絶ちませんし、墜落などもあったとしても、地元警察などは入れません。治外法権のまかり通る島にどのような幸福が訪れますか。経済的にも国内では最低の水準です。これはまた、原発事故で帰宅困難地域に指定され、だれも入れない地域の増えた福島県内と放射線を浴びあるいはその食糧・食餌から蓄積させた野生動物や植物、荒廃していく元居住地、どうしようも無い汚染水を無限にためられるはずもないのに安全宣言でごまかすという愚かな政府などに見捨てられたような地域住民をおもうといったい、何のためにそれほどまでにオリンピックで目をそらし、見かけの活性化を進めようとするのか、甚だしい疑念が湧いてきます。

厄介な物、断りにくいもの、そういったものに蓋をするかのように、何も心配ない、影響はない、安全だ、とうそぶくかれらに何ができるのでしょうか。日本の国内には2つの番外地があるかのようです。今からでも、開催を返上し、お金を困難を抱えた地域と人々のために使いましょう。そして、財政赤字を減らしましょう。孤独死、自殺、棄民、などなど、命さえ危ういところにどうしてあれだけ、東京の人たちはよろこべるのでしょうか。信じられない。絆は何の、誰のでしょうか。とっくに見捨てられた沖縄のごとく、福島もまた、同じことになりつつあるように思えます。

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