一緒になってするな2011年02月09日 18時21分14秒

弱いものいじめ。この日本で横行する悪弊以上のものです。都会でも田舎でもかわりません。でも恐ろしいのはそれを一緒になって行う卑怯で卑屈な者たちです。何の手出しもできない、口出しもできない、そんなもっとも弱い立場の人をよってたかって虐げるのです。これは人間として最低の行為です。自分もされたくないから、そんな身勝手で自分本位の心なき者たちが強い、しばしば暴力(腕力をふるうだけではないあらゆる形の)を伴う中心的な支配者(たち)と合わせて、あるいはその手先となって絶対少数の一番弱い人を狙い撃ちにするのです。それも、一番卑怯な手段でもって。

同じように行動する、同じように発言する、同じように言いふらす、同じように暴力をふるう、そんな行為言動に何の抵抗も感じない者たちが増えています。一緒になると何の痛みも躊躇いも感じないらしいのです。まったく、人間のくずのすることです。もっともさげすむべき態度であり、人間としての存在をその反対に否定したくなる者たちです。

とりわけこの日本社会ではそれが目立つのです。ほんとうに必要なのは言うまでもなく、独立した精神と個人の本質的な尊重、人間の尊厳を絶対的に保証する、そういった人間の歴史において勝ち取ってきた基本的で普遍的な価値を共有することです。私たちが互いを認め合い、高めあう、そんな進歩的でポジティブな社会を築き、持続させることです。いつまでも幼い、卑しい心では何も生まれません。唯一、一緒になるべきは、一緒にすべきは、支配的な者たちに立ち向かうことです。勇気ひとつでできるのです。

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