コガラ飛び交う斜面2006年11月26日 20時59分22秒

灌木に隠れたコゲラ
今日は曇り空で、午後はとくに暗くなってときおりぱらぱらと雨粒も落ちる日でした。なのに私は山に出かけてきました。斜面でコガラの騒がしいくらいの移り飛ぶ場所に出会いました。

斜めにまっすぐ飛んで、すぐに繁みや灌木に入ってしまうので見るのが精一杯です。カメラを向けるとすぐにどこかに飛び移ってしまうので写真に収めるのは至難の業。で、今日の写真はぼやけたイメージでしばしの休息です。小群での移動だったようで、少しずつ上にいったのでした。

去った後の静けさは何ともものさみしく、暗く風も強く、余計につのる思いを抱かせます。でも命の躍動するその時々をこうして捕らえられるのはやはり幸せというものです。生きること、生きていること、その意味をそれ自体で感知する、そんな瞬間を私たちは生きているのです。学校に囚われ、周囲の心の闇に捕らえられて自らを見失い失われた命を思うとき、どうして別の時間、空間を、世界を知らしめてやれなかったのか、とやりきれなく悲しくなります。 できるなら、戻してあげたい。