村田奈津恵さんに思う2013年10月03日 19時54分00秒

チュウサギ8羽
父親の制止も聞かずに線路に駆けていって年配の男性を助け、自らは死に至ったJR横浜線の踏切事故での女性の行為には賞賛くらいではない思いを抱いた人も多かったはずです。命を懸けて一面識もない他人を救い、線路の脇にはね飛ばされた我が娘を目の当たりにして、お父上はどれほどの悲しみと無念さにうちひしがれているだろうかと思うとこれもまた、ことばもありません。そういった行為こそ、勇気そのものであり、臆病者の言い訳ばかりして被害者や弱い人に有りもしない責任を押しつけて平然としている輩の多い今、これ以上の鏡はありません。

でも、もちろん、何とかして電車を止められなかったか、と。多少、電車にダメージが残っても、直前で止められる方策を考えるべきときです。彼女の命はあまりにその代償としては何もない、ではむごすぎます。弱い人、抵抗できない人、自力では何もできない状況、たった一人で苦しんでいる人たち、そんな人たちのために誰もが手をさしのべ、少しでも助けになり、生きているなら、いつまでも力になってあげたい、そんな気持ちを持って歩む人たちを育て、あるいは増やしていきたい、そんなわたし自身の思いもまた、村田さんと共にありたいと願うのです。

自爆でもいい、困ったときに力になりたい、そんな気持ちは常に持っています。ただ、現在の職場での存在がそれを困難にしています。でもやはり、いつも、遅れても、時機を逸しても、後からでも何かをしてあげたいと行動してきました。何にもなくてもそれでええやんか、と。いつか、それもどこかで役に立つ、と信じます。村田さん、私たちはいつだってあなたの思いを忘れません。いつも、傍にいてください。