目の覚めない人たち2011年06月11日 11時45分13秒

雨に濡れたウツボグサ
福島第一原子力発電所事故の惨状を目の当たりにしても、まだ目が覚めない人たちが永田町に多いようです。悲しむべき、といってはいられないのです。今すぐ、国内の全原子力発電所の廃止を決定し、早急な代替エネルギーの稼働と開発とおそらくは見切り発車のようにとにかく前に進めていかねばなりません。前にも記事で触れましたが、どうも、特に自民党の連中はいまだ「国策」の原子力とその産業化、周辺の利権などに固執しているように見えるのです。

菅直人首相が不適当な人物であることはわかりますが、だからといって、浜岡原発の停止を決定し、とにもかくにもいったんその愚策・愚行に歯止めをかけたその功績はもっと評価されていいと思うのです。いえ、むしろ、他の人ではまたこの国難に及んでもなお経済的にも見合うはずのない原子力に頼ろうとする愚かさに気づかないばかりか、一層の難儀を国民に押しつけることになりかねません。却って、菅首相の方がその意味で期待がもてるようにさえ思えるからです。

翻って、原発銀座のわたしの住むこの地域では、立地していない中心都市では「脱原発」を議会で決議していますが、肝心の立地町の町長はこの期に及んでもなお、原発は必要、だとか、安全性を担保にできるなら、などと妄言を吐いているのです。ものが見えないのでしょうか。あきれるほかにありません。対立候補もでないままに無投票当選した町長は完全に自分自身を見失っているかのようです。どの人もこの人も、それこそ、「現実」を直視して今すべきことを決断すべきです。

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