環境行動の目的2011年01月22日 10時04分06秒

環境の悪化と生物種の著しい減少は目を覆いたくなるほどです。それと相俟っての同じく人々の行動と言動の品位や水準の低下もあまりあるものがあります。そういった環境異変といっていい状況の下での勢力や振る舞いの不均衡はいずれその際だった当事者たちの絶滅へと向かうことを私たちは祈らなければなりません。平家物語ではありませんが、盛者必衰の理は真理であり、吉村仁、『強い者は生き残れない』の論旨のごとく、幅をきかす悪意はいずれ消滅するはずです。それは地球の歴史、生物の歴史において証明された事実だからです。

そういった環境の保護と保全、破壊や改変からの脱却、かつての再生と復元に向けた取り組みに私も一役買おうと町の会議に参加して8ヶ月以上になりますが、どうも中心的な活動をなさっておられる方々の意識に少々問題があるようです。確かに、表だって活発な行動により改善を目指すのには賞賛は惜しみませんが、どこか、自分たちは偉い、何もしないで言うばかりはなんだ、とか、一般の人たちの姿勢に対し見下したような態度を取る傾向にあるようです。また、自分たちは正しい、従ってちょっとした間違いや異なる方向に対し怒るような顔をするところはいただけません。

大切なのは、そして決定的に重要なのは住民参加で裾野を広く、幅広い活動を目指すことでそのためにはそれぞれの立場で自由な行動を起こすことです。直接的な働きをするしないにかかわらず、ひとりひとりの意識の高揚こそ環境の保全と保護、そして再生と復元に必要です。何もしないからこそ、あるいはよく観察するからこそわかることは多くまた大きいのです。様々な視点やそれぞれの意見を踏まえた活発な議論と地道な活動こそ参加型の環境行動の目的にかなうのです。どの立ち位置にあろうと、その人たち一人一人が大切にされ、積極的に認め合うことは基本的な要請です。誤った方向に導くのはそれを否定したりけなしたり排除したりする偉い人たちの姿勢と態度にあるのです。

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