学ばない、習わない2010年12月16日 21時23分42秒

カワラヒワの群れ
朝から冷え込んで、まさに今にも雪が舞い落ちてきそうな空気の冷たさでしたが、一向にその気配もなく、「あやかし、まやかし、ごまかし」の気象情報あるいは天気予報の名の通り、きょうも外れでした。いつものこととはいえ、冬型の天候ですらかすりもしない予報とはいったい何のためでしょうか。寄らない、頼らない、従わない、そんな姿勢でやり過ごすか撥ね付けることが私たちに求められるのでしょう。夜もまた、21時過ぎまで晴れ間で何も降りませんでした。いつの間にか、予報は雨に変わっていました。そんな予報など予報でも何でもなく、誰にでもできそうなものです。全く役立たずですね。

繰り返し、嘘を言う、欺く、騙す。そんな繰り返しでいざというときに誰も信じない、そんな態度や振る舞い、言動を戒め、生きる道を説いた説話や童話、寓話の類は古今東西、たくさんあります。でも今もって改まる様子もないのです。とりわけ愚かな者たちの多い地域ではそうです。誰のためでもない、ただ奪い、ただ壊し、ただ否定する、そんな目的のためにどれほど心ある人たちを傷つけあるいは蹂躙し、明日を奪えばすむのでしょうか。そんなことが多すぎます。

寒風でもなお吹きすさぶ中飛び交う鳥たちを見ていると、自然に強く生きることの逞しさと清々しさを知ります。人間たちの愚かさや貧しさ、醜さを顧みることなく前に進む姿の確かな軌跡は私たちに生きるとは何なのか、を教えてくれているかのようです。過ちを繰り返さない、誤りを改める、賢明であること、まっとうであることを直にそのありのままの生き方で示してくれる生き物たちに私たちは首を垂れるしかないのでしょうか。ヒトが人間であることの証、考えることは同等にさえなり得ないのでしょうか。