心の平衡2005年06月06日 17時29分35秒

すべての事象は危ういバランスのもとに成り立っています。ちょっとしたゆら ぎ、少しの外力、相互の関係、どれをとってもそれが崩れるとき、たちまちに してゆがみ、壊れます。

私たちの心の中もまた、その命のバランスの中に存在しています。文字通り 適度な適応状態にあるとき、その平衡は外見上、止まって見えます。それに より他の系に働きかけうるのはまた自立的に平衡をもたらしうるときで、それ ならその系を含めた全体もまた恒常性は平衡として保たれるように作用しえ ます。でも、そう、ちょっとした気持ちの揺らぎや揺さぶりを、特に、外から受 けなければならなかったとき、そのバランスは一気に崩れるのです。それこ そ、他からみれば何でもないことでも、相互のわずかなバランス故に成り立 っていたとき、その崩壊は一方向に進んでしまいます。おそろしいのは、人 で無しの人間どもの中にはそれを待ってましたとばかりに利用し、変質的な 攻撃に使うことです。

バランスの具合は目には映らず、ただその平衡をそのままに任せて成り立 ち、私たちにはあたかもとどまっているかのように移ることです。それがその 中でのそれぞれの存在に従い相互に関係し合うからこそまた、その動的な 時間的進行を支え続けるのです。でも、その外からの、いえ、その外の系 自体の大きさ強さに脅かされる現実が著しい速度で進行しているのです。

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