環境を映す鏡／緑の眼

あまりに悲しく恥ずかしい。そんな印象を持たれた人たちが多かったと思うのは私だけではないでしょう。中川財務相の昨日のG7会議終了後の記者会見でのろれつの回らない、何をいってんだかわからない言動と頬を赤らめた居眠り状態はとても受け入れられません。日本の代表として、そして世界の危機に際しての態度とはとても思えないのは当然です。どうして、そんな人を会見させたのでしょうか。日銀の白川総裁も止めてしかるべきだったはずです。単に、内閣の責任では済みません。日本全体の姿勢が問われるのです。

Yahoo!ニュース意識調査の結果（今日）だけでもわかるところですが、最初から酒癖の悪さ以上に奇妙な態度や振る舞い、言動、とても東大を出たとは思えない読み間違いや言い間違い、などはわかっていたのにどうして任命されたのでしょうか。なぜ、論功行賞的にあてはめたのでしょうか。それを許した自民・公明両党の見識や姿勢もまた、あまりにも無責任で国民ばかりか世界の人々を愚弄しています。中川昭一氏は自ら自覚して（あるいは、影響力ある誰かが諭して）辞任すべきです。下手な言い訳など不要です。

内閣支持率は10％を割ったという報道もその基本的な責任は国民にあります。もっと早く自民党の愚かさに気づき、小泉元首相にたぶらかされたことを自覚して行動にでるべきでした。たとえば、全国的なデモ行進でもよかったではないですか。選んだ責任をこそ、私たちは認識して相応の発言と行動に移るときなのです。すさみつつある社会、危機の地方と自治体、もとより莫大な借金を抱える国そのもの、そんな状態を「改革」するどころか、ますます崩壊にむけて進んでいるとしか思えないのは第一に彼らの為した愚策にあります。もっと、声をあげるべきです。