チガヤの花映え2006年05月24日 19時24分25秒

チガヤとウツギ/卯の花
昨日おとといまではなかったチガヤの花が今日でていました。雨があがって、一気に伸びて開いたかのようです。今朝、それをみつけました。道路沿いにはマンテマの紅色の花も咲き出していました。さらに、ウツギ(卯の花)も一斉に花開いたのです。空はといえば、曇りがちでときおり日が差す程度でしたが。
戯奴(わけ)がためわが手もすまに春の野に抜ける茅花(つばな)ぞ食(め)して肥えませ

万葉集、巻八、一四六〇、紀女郎(きのいらつめ)

実際、その抜いた元を五本ほどかんでみるとほのかに甘みがありました。あまりとるのもかわいそうなのでやめましたが、そんなかすかな甘みを感じて大切にしていたいにしえと比べ、いまは甘いものだらけです。砂糖に毒されているのでしょうか。狂言「附子(ぶす)」 が思い起こされます。上の写真は左がチガヤで右がウツギの花です。これに加えて、朝の凪の中、ノイバラの上品な香りが漂っていました。どこにでも見られるのですが、意外といい香りなんです。