グミの恵み2006年05月10日 19時32分34秒

マルバグミ
きっと、南風が運んでくれたのでしょう、今朝のざわめきで葉の間からのぞいていました。5月のグミの赤い実でした。朝から強い風で帽子はやっと張り付いている、といった感じで歩きにくかったこと。南からの吹き上げで飛ばされそうになりながらも、めくれた葉の間に見つけたのはやっとの結実です。

マルバグミは海岸近くに多く生え、秋の強い香りというより、臭いでわかるウラシロのからからの葉の絡まる低木です。寒く北風の吹きすさぶ、こちらでは雪にさえ覆われるところでじっと耐え、実を結ぶその恵みは貴重です。やっとの思いで辿り着いて、その実りをしっかりつかんだときはうれしいものですが、それを横取りするような輩もいるのが人間社会ですから、悲しいかぎりです。

風は止まず、昼過ぎから雨も混じってきて、好ましからざる季節に入りかけているのでしょうか。最近とりわけ、南風の強さが際だっています。降れば土砂降り、吹けば台風並み、どこか変です。