憲法記念日2006年05月03日 19時10分48秒

第九条に象徴される新憲法の施行記念日でしたが、この頃のきな臭さは相変わらずで、斜に構えていてもやはり、政権与党の計画にはかなりの危うさと恐ろしさを感じます。抑止的な圧力や影響があってさえもの現況ですから、71条の追加で半強制されかねない改憲の国民投票で根幹の憲法はどうなってしまうのか、心配は杞憂とはいえません。

最近の朝日新聞や朝日放送の腰の引けた姿勢はその心配を増幅させます。ほかの報道機関にはそうでないところもあって、何とか歯止めをしてほしいと願うばかりですが、国民投票法案の与党案の71条の意図が丸見えの状況でさえ、常日頃の報道機関、マスメディアの追従的というか、弱腰で迎合的な姿勢が気がかりなのです。もっと、はっきりと対峙して対決の論陣と個々の記事や報道の批判性を前面に押し出していかないと、ほんとうに、報道機関自身の心配のとおりになってしまいかねません。

でも、何よりも、私たち自身が主権者であり、それが明記された日本国憲法が人権の尊重と共に上からの押しつけに対抗できなくなるような改悪を私たち自身が許してはなりません。だからこそ、最終的な決定権を持つはずの私たちが、事実と意図をはっきりと知り、その得た確かな、それこそ、上からの押しつけでない正しい偏向のない、バイアスのかかっていない情報によって判断していかねばなりません。だからこそ、マスメディアの反権力と批判的な態度こそ、何よりも求められるのです。