遅延と消失2006年05月06日 18時53分39秒

春、とはいっても、今日は立夏。もう初夏といえますし、実際に気温は暑さを直に感じるくらいでした。ここ数日、そうなんです。でも、違ったものがあります。生き物たちの出現が遅いのです。それから、その数や種類が例年に比べ、少なくなっています。いつもなら、たくさんの蝶やトンボがあちこちで見られる時節なんですが、どこか、閑散としています。

芽吹きや色づきも少し遅い、と以前述べたのですが、そのせいか、動く生き物たちもまた、その出現をひかえているような、ためらっているような、と、当初は思ったのですが、そうではなく、明らかに、減っているのです。いつもなら、もっといるはずの彼らが、いないのです。

時機を逸する、とは人間社会の言い回しですが、一度遅れて、あるいは、逃してしまうと、その出現はもうないのかも、と考えてしまいます。そんな、気候や人工環境の昂進を感じます。なにもかもがよくない方向に偏りつつあり、豊かさや穏やかさを奪って行きつつあるように思えて仕方がないのです。 考えすぎでなければよいのですが。