中国を頼まず ― 2010年10月30日 21時09分24秒
今の中国の対応や姿勢を見るに付け、そのままでは対等にはつきあえませんし、そもそも次元も土俵も異なります。「戦略的互恵関係」などと言い含めても中国側には同調も協調も見込めません。中国の目的は日本の、いえ、民主党の思惑や意図の中にはありません。自国の欲求や憤懣のはけ口を求めるに過ぎないからです。そこに、かつて持ち上げたような友好関係を期待するのは、少なくとも現時点では、誤りです。経済的な目的の重要性を鑑みてもなお、頼みとするにはあまりに価値も尺度も、そして目的も違いすぎます。
中国系メディアによると、こともあろうに、前原外相を名指しで「障害」だといいたてて何らかの標的や攻撃材料をことさらに作り上げているようです。なにより、一方的でまったく日本を隣国としても一国の尊厳ある対等な存在としても見ていないのは明らかで、しかもあからさまです。資源や価格では不利になるとするのなら、とくに大学の研究者たちがのたまったように、違ったものをまさに日本のお家芸として編み出し、決して追従できない産物を自国において生産して広めればよいのです。ことは簡単ではないにしても、希少資源だのみ、生産コストだのみの古いやり方や考え方からの脱却を図らなければ中国だけでなない世界の経済活動の多様な方向から振り落とされてしまいます。
最近では多くの識者や政治家がいうように、もっとはっきりと、大声で世界に向けて日本を主張し、決して力や強圧的な一方性でものごとがきまらないことをまさに、中国やロシアなどに対して強く示すことです。私たちは独立した、尊厳有る国家であり、また暴力や恫喝、強欲や拡張主義とは無縁であることも周辺諸国に示すことです。変わらない論理的で確かなひとりひとりの声こそ、そういった中国などの理不尽なやり方を打ち破ることができるのだということを広く世界に向けて実証できるまで発信し発言しつづけることです。普遍性をもったことばこそ、信頼を勝ち得ると信じます。コメント
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