断層のイメージ2010年10月19日 21時19分16秒

段差と食い違い
この地域は丘陵地帯と河岸段丘、海食に伴う段丘様地形など、意外と多くの凹凸があったのですが、近年、といっても10年から20年くらいでしょうか、かなり「土地改良」や各種の工事・改修などで失われてきています。過去からのメッセージを受け取れなくなっているのです。そういった工事や「改修・改良」の名の下に為された破壊と喪失に伴い、観察できた未調査の断層や地形に現れる地史は情報を遮断されて私たちの明日の環境と生活が逆に大きな不安と危険の中に置かれてしまっています。

同じく、過去の日本や周辺国、そして強大な中国・ロシアなどの示されるべき歴史も見えなくなっているようです。私たち自身はようやく、とりわけ近代以降の歴史に向き合うことで侵略戦争や過ちを知り、認識を高めることに少なからず目覚めてきています。それに引き替え、特に現代の中国はその人民に対し、誤った観念や思想・思考、一方的な視点や思い込みの正当化の方法まで、間違った教育に長きを費やしてきました。本当の姿を知るかどうかではなく、自ら史料や史跡、記録などに当たって考えていく、物の見方を知るという基本的な訓練や学習をないがしろにしてきた結果が最近の、有る報道では「やらせ」や「官製」のデモとされていますが、反日暴動の扇動に現れているように思われます。

写真のように、そこの狭い小川に小さな橋を架けるように私たちは過去と向き合い、現在を知り、明日を築いていかねばなりません。その過程と道程において私たち自身を含めて自然にある、真の姿形を描いていく時間をいつも大切に持ち続けることが必要です。そのためにも、これ以上の破壊と埋設行為をやめるべきです。暴力に未来はあり得ません。