なぜ自殺、大阪高裁判事~この社会どうかしてる2006年12月04日 21時06分53秒

大阪高裁判事の竹中省吾氏が「自殺」したという今朝の新聞を読んでなぜ、また、という思いが重くのしかかってきました。誠実な人、とのこと、そういう人ばかりがいつも追いやられ、死にまで至ってしまう、そんな国、日本とはなんなんでしょうか。

良心に従い、人権を何より尊重してきた判例が知られている人です。わけも告げず、「正しい人」がどうして死を突然、選ばなければならないんでしょうか。そういった判断をしてくれる弱い私たちの数少ない味方であったはずの判事がいなくなる、これは現実の恐怖でもあるのです。

岐阜県瑞浪市の女子中学生の自殺もまた、誠実で純粋で良心に従った優しさ故にいじめられ、排斥されてしまった結果です。当たり前の主張や姿勢、横暴さや酷さ、卑劣さに立ち向かうことがよくないこととさえされている今の日本の社会を思うとき、まさに、冬のまっただ中にいることを実感します。

明らかな誤り、間違い、犯罪行為、道理に反し人道にもとる、そんな行為を大勢の前で平然と否定して当然と考える、そんな輩が相も変わらず出てきています。三県の知事だけではありません。過ちや誤りを認め、罪を認識してその償いをする、そんな当然の姿勢が失われています。一般の人々の間でもそうなのです。その中で、中学生をはじめとして、こどもが何を学習するでしょうか。原因を作り続け、振り返ろうともしない、やめようとさえしない、そんな連中が大手を振って立っている、こんな社会、本当に終わりです。