陽だまりの畑2006年10月21日 22時01分13秒

ヤマトシジミ
畑には生き生きとした活力というか、成長する姿があります。そのまた変わり身の早さも生きているすべてのものから生まれ出るのです。いつも新鮮、そんな育成の葉畑の中はまた、飛び交う生き物たちのためにもあるようです。キチョウ、シロチョウ、アゲハ、トンボ、鳥たち、甲虫たち、などなど。

彼らをよく見つめるのには格好の場所のひとつですが、小さな領域ながら、その種類や数は却って多いくらいですから、まず身近な観察場所として「一石二鳥」の小空間になります。そんなひとつとして、ありふれていますが、写真はヤマトシジミです。秋の風と季節に合わない暖かさのおかげか、いくつもの軌跡を追うことができます。

開放的な虫かご、鳥かごのようにも思えるのも留まる時間の賜物でしょう。同じように、これを拡張していくと、その包含する空間範囲はその地域や環境を作っていきます。さらにおおきくなると、最終的には地球全体にもなるのです。階層的な視点で見るよりも、ちょうど私たちが成長するようにその時々のある限定的な時空を取り出してみるとその環境の構成や形作るべき要因を見つけることもできるのです。そんな出発点としての、畑の空間を知るのもまた、楽しくもあり、それ以上の意味さえ見出せるのです。