マルバグミの匂いたつ花盛り2006年10月19日 21時16分30秒

秋のマルバグミの花
海岸沿いの土手(といってももともとは砂)の「道」=私にとっての、は小木・潅木の居並ぶ場所でもあり、ここには生きている実感が見出せます。ここ数日(一週間近く)とりわけ風のない日には匂うのです。命立つ、まさに匂い立つ精のような匂いなのです。

マルバグミは秋に花の盛りを迎え、春に実をつけます。以前のブログでその実の写真を載せましたが、その元はこの黄味がかった白いラッパのような花なのです。決して、美しいとか、きれいだとか、そんな形容はまったくされえない花ですがそのきついくらいの立つ匂いはなにものをもひきつけてやみません。

生きている、生命の沸き起こるような、沸き立つような、そんな何かを体の置くから呼び覚ましてくれるような、そんな秘められた強さのようなものを感じさせてくれる匂いです。こういった二次的でも自然の環境にはこの種の命を強く示すものが多くあります。それを見出すのもまた、生きている私たちです。そんな命の世界を自ら終わらせる、そんな子供たちの狂おしいくらいの気持ちをどうして、周囲の同じはずの人間たちはわかろうとしなかったのでしょうか。