今年も早いウスバキトンボ2006年07月08日 21時17分17秒

ウスバキトンボ
例年、よく知られているように、8月のお盆(旧盆)の頃、大群となって田んぼの上を雲か霞かというくらいに飛び交っているのを見かけますが、ここ数年、その季節が早く訪れているようなのです。黄土色からオレンジに近いこの色は一目でそれとわかりますし、普段はまず留まらないことでも知られます。

ウスバキトンボの撮影は朝に限ります。田んぼや草などに縦になってとまります。今年も成功しました。薄羽、黄色のこのトンボ、群れてこその代名詞とはよく言われますが、個々の姿は早朝の時間のなせるところなのです。気温が低ければ成功率はかなり高く、今日のような朝から高めの日でも時にうまくいきます。

ある種の郷愁というか、情感さえ、群れて飛ぶ姿を目の当たりにすると感じることがよくあります。お盆の時期ならなおさらです。でも、それが早まっているところにやはり、温暖化の影響を感じざるを得ません。近年の急速な温度上昇と夏の早い到来、その持続的な環境が彼らを留め、呼び込んでいるに違いありません。