雨上がりのエナガの群れと誤った人たち-また自殺です-2006年11月15日 21時12分06秒

一瞬を捕らえたエナガの群れの中の一羽
ビチビチ、ピチャピチャ、チピチピ、などなど、楽しそうなさえずりでいつも群れてやってくるエナガ。いつも決まって朝の光の差し始めた頃、とか、ざーざーと降っていた雨がぴたりとやんでうそみたいに晴れ上がった明るい陽射しの入るときとかに彼らはやってきます。ほんとにうれしそうで、軽快で可愛らしいせわしなさはこちらも浮き浮きとした気分になります。

エナガと共に、シジュウカラもまた、くっついてやってくるのが常で、どういう関係なのか、と勘ぐりたくなります。小さいながら、その名の通り、尾の長さで広い円や円弧を描きながら枝から枝へ、飛び回っている様は子供たちの楽しそうな動きに似てうれしいものです。

今日もまた、新潟県で中学生が自殺しました。楽しいはずの学校はもう地獄でしかないのでしょうか。その報道内容だけでも、間違いなく、いじめによるものです。なぜ、こうも弱い人、小さい人を狙うのでしょうか。卑怯で卑劣な行為をなぜ、だれも咎めないのでしょうか。なぜ、勇気をもてないのでしょうか。

こうした中、また自民党は必然性のない教育基本法の改正を委員会で強行採決しました。そんなもので教育の荒廃が修復されるでしょうか。そもそも、国家統制を進めることがそんなに楽しいのでしょうか、うれしいのでしょうか。エナガたちは抑圧されないからこそ、重苦しい雲や雨がなくなったからこそ、軽快で自由なのです。

松坂君は自分がお金で買われ、やりとりされるのがそんなにうれしいのでしょうか。自分自身の尊厳というものがないのでしょうか。MLBで活躍できれば、力を試せればそれが何になるのでしょうか。こういった選手の「輩出」はそんなに喜ぶべきことでしょうか。推し進めることが目的となる、目標となる、これはどこか今の経済や社会の誤った方向と似ています。彼らは何も疑問を感じないのでしょうか。だとすると、これも、教育の大失敗のひとつです。