事故後の原子炉起動、発電再開 ― 2007年01月10日 21時20分54秒
本質的な問題の解決をしないまま、福井県美浜町の関西電力の原子力発電所は3号炉の運転再開のための起動を今日、行ったのです。NHKなどで流されていたように、とくに2004年の犠牲者の遺族たちはまだ認めてはいません。はじめから運転再開ありき、で始まった軌道上の通過点だったわけです。当事者以上に、経済産業省(資源エネルギー庁)と原子力安全・保安院の姿勢が疑問視されます。
現実の問題として、すでに高経年化(30年以上)した老朽化施設であり、それ自体が国内最大の惨事の元々の原因だったのにも関わらず、起きてからわかった(!)2次配管の薄さとそれが起きた構造上の原因を放置していたことを検査項目の漏れなどに帰して点検等の強化でさらに続けようとしているのは本末転倒です。
最も重要な原子炉自体、老朽化を食い止められない以上、想定した年数を経たらただちに停止し廃炉にすべきだったはずです。最初から稼働年数は耐用年数として問題なく使える限度だったはずですから、ただ他に建設が難しいからとか、電力需要や火力などの代わりだとかいった安易な言い訳を正当化するためだけに継続使用するのは本来的に危険きわまりないのです。事故は起こるべくして起きた、後からそれを教訓にして交換・点検などを行えばよい、では死んだ人たちは浮かばれません。京大の小出裕章(熊取原子炉実験所)助手が述べていたように、はじめに国策ありき、国策民営でしゃにむに造り、継続しようとすること自体が無理があり、この愚策そのものを見直し、いえ、撤回しなければもっと重大で深刻な事故が必ず起こると危惧されるのです。
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