田んぼの中のネズミ2009年12月29日 20時14分02秒

ハタネズミ
午後は晴れて風もほとんどなく良い日和でした。西へ出かけて入ったあぜ道からひょこひょことっとと出てきたのはハタネズミでした。よく見ると畦のあたりには穴が。モグラの掘った穴かどうかはわかりませんが、ハタネズミも穴を掘るのです。彼らは害獣とされています。田んぼや畑に出没して作物を食らうのですから。おまけに、やっかいですが、これが繁殖して河原にでようものならツツガムシ病を媒介するのです。まあ、普段はそのせいで嫌われていますが、よく見るととても愛らしい表情です。

ネズミというと多くの人は家に巣くうハツカネズミやドブネズミなどを思い浮かべるのですが、いわゆる野ねずみとして他にアカネズミやトガリネズミなどもいるのです。この時期、水を張っていない田んぼでは彼らの姿を見かけることも多いのです。まあ、モグラやミミズほどには耕す効果もありませんが、短い尾っぽを引きずりながら右往左往する様はどこか哀れでさえあるのです。病気さえ媒介しなければ、重大な被害をもたらすこともなく、共存は可能なのですが。

きょうのは体長6cmくらい、ずんぐりの寸胴で尾は3cmあるかないか、耳は見えません。小さな眼と目立つ鼻、穴を掘りやすそうな伸びた手指など、それなりの特長を示していますので見分けやすいと思います。腫れた日にとんとんすれば飛び出してきたりしますから追っかけ回してみるのも(勝手ですが人間にとって)楽しいかも。