耳を疑う発言 ― 2011年10月06日 08時28分19秒
ノーベル物理学賞を受賞された科学者、益川敏英名古屋大学特任教授が信じられない発言をされた、という記事を今朝の新聞で読みました。こともあろうに、原子力発電はとりあえず必要だ、との趣旨だそうです。にわかにはその文字を受け入れられない感覚に襲われました。
福島の事故を目の当たりにし、物理学的に放射能について原理的によくご存じであるばかりでなく、究極の粒子についての理論家であられる益川さんが、です。およそ、第一人者の言とは思えないその内容に日本をリードする科学者の現状に著しく危惧を覚えます。
新たな境地を開く、その最先端におられた益川さんなら、何より、誰よりも新しいエネルギーや社会の仕組みの構築に向けて主導して、先導者として大胆な発言や能なし政治家たちに辛辣な諌言をすべき立場であってほしい、そんな期待が吹き飛んだのです。どうか、益川さん、目を覚ましてください。
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