朝になれども2013年09月06日 21時39分12秒

朝焼け
ようやっと晴れ間もみえだすか、と思えた今日でしたが、やはり、愚かな我が国の指導者達はなお目をお覚ましではないようです。G20を中座してまで東京オリンピックのために南米チリまで飛んだり―つまり、原子力発電はこの国では制御可能なのだ、とうそぶくための方便でもあるかのように―いったい、何のためにロシアに飛んだのでしょうか。

わたしたちの付託はオリンピックでも原発でもありません。この壊れかけている社会に対し、どういったメッセージと施策でもって、たとえば、いま最も辛い生活を強いられている東北の人々に、とりわけ避難民に対して何を救い何をうちたて、何を作り直すのか、が問われています。どうでもいい、金食い虫で余計な労力でしかないオリンピックのために大切な税金や人員や時間やエネルギーを注ぎ込む余裕などあるはずありません。そんなお金があるなら、そんなことにつぎ込む余裕があるなら、たとえば、孤独死をしてしまうような仮設住宅の住民の希望をこそ叶えるために使うことなのです。

堪え難い思いの中、絶望的に亡くなっていった多くの人々、津波にさらわれた人々を想うとき、東京のおばかな人たちにどのような諭し方で再教育をすればいいのでしょうか。この人達はいったい、本当にこの日本や東北の人々のことを考えているのでしょうか。助け合い、支え合い、分かち合う、これは物だけではありません。本当の心をこそ、持ち合い、すべての面で日本の新生を図らないと滅びます。わたしたちが望み、求めるのは希望であり、新たな未来です。分かっているんですか、首相、都知事さん!