台風一過2013年09月05日 18時26分55秒

崩れた弁天様への参道
このところの変動の激しい気象状態には驚かされます。多く、今迄なかった、とか、生まれて初めてだ、とかいった声をニュースやなんかから聞くたびに、この気象異変ならぬ地球異変に慄然としてしまいます。それでも、きょうは午後になってようやく雨もやみ、静かで涼しげな天候となっています。これ以前から、写真にあるように、崩壊もめだちます。何十年も大丈夫だった荒波の吹き寄せる北の海岸でもこの数年での降雨や風化の加速化によって大きな変化をもたらされているのです。

まさに、これからどうなるのか、としかいえないような、わたしたち人間の活動に起因した気候変動をもはや私たち自身ではとめようもないほどに変動を大きく深くさせています。雨台風は温帯低気圧にまで勢力を落としていてもなお、その運ぶ水量は従来の比ではないのです。受け身の対策ではすでに限界が見えています。繕うことだけではその綻びは直らないでしょう。どのように原因を正しくとらえ、どこに手を打ち、その原因のいくつかでも解消させることができるか、まったなしの真剣勝負なのです。

なのに、未だ、愚かさに端を発した原発事故は容易には収まりません。放射能という、最もやっかいな悪魔を津波だけではない原因、とりわけ、ヒューマンエラー以外ではあり得ない過ちで飛び出させてしまったその責任を一企業の東京電力に押しつけず、とにかく今できる対策、いえ、とにかく、その原因たる全原発の即時停止と放射性廃棄物のくいとめを決断することです。これ以上、生み出さないことから始めなければなりません。愚かさに気づきながら繰り返すなど、言語道断です。