生活コストの増大2013年08月01日 20時57分01秒

コストが
フランス2ではしばしば数値をはっきり挙げて社会の側面を明確に報道しています。きょうはそのひとつで、生活コストの増大を取り上げていました。切り詰める、つまり削減できるところは減らすのですが、どうしても少なくできないところもでてきます。収入はどの国、社会でも上がらず、一方で社会的な費用や事業等での歳出は増大する傾向にあります。そして、その方がバランスを取る道筋よりも大きくなり続けるのです。

先頃も、ガソリン代の急騰が新聞に載ってました。159円前後とか。一気に、2週間で10円(1Lあたり)高くなっています。同様に、電気料金やガス代、輸入にかかるコストや原材料費の高騰、当然ながら製品は高くなるのです。インフレターゲットを設けてその変動幅に調整して維持することで一定の経済的な成果を導きだそうという、扱いやすい手法で見かけの豊かさの再興を図っていますが、それとて、わたしたちの収入の頭打ちや(むしろ目減り)さまざまな出費の大幅な増大を考えれば無意味以外の何ものでもありません。

多くの人々が何となくのって自民党の伸長を後押ししてはかない成長幻想に浸ることを夢見たかのようです。でも、社会的なコストはもっと、たとえば、テレビなどではっきりと誰にでも分かる形で示すことです。本当の姿、真実を伝えることこそ、報道のあるべき姿であり、そこからわたしたちは考えなければなりません。どのようにこれから、いまからを変えていくか、私たち自身の喫緊の課題として知らぬ顔は許されないからです。