独裁者は去るべし2011年11月13日 08時40分33秒

清武英利球団代表
プロ野球の巨人軍のいわゆる「内紛」や「騒動」は内部の問題としてとらえる向きが広がっていますが、これは単なる確執や意見の相違などの問題ではありません。渡辺恒夫氏のコメントでも上がったオリンパスなどの事件とは異なる、というのは本質的に誤りです。これもまた、大阪府の橋下氏の独裁的手法や発言等と変わらない、いえ、もっと根の深い病根であり、これは双方ともになくすべき民主主義に反する大きな問題なのです。

私は個人的に、事情や詳細よりも何よりも、相談することさえなかなかかなわなかった清武氏の心情と立場を重いものとして理解します。誰かが、なんらかの形で言わなければ顕在化も人々に知らしめることにもならなかったわけで、その意味でも清武氏を全面的に支持します。今回に限らず、渡辺氏はその独裁的な手法で批判を浴びています。仮にも社会の公器である新聞を牛耳り、その資金にものを言わせた戦力補強など、おそらく一般庶民の私などよりも野球界の人たちならその内実をよく知っているはずです。

最初に述べたように、本質的に、リビアのカダフィやオリンパスの旧経営陣、大阪の橋下氏などと全く変わらない、いえ、その隠然たる影響力などを鑑みればそれ以上に、この民主主義社会の敵といえるのです。これはまた、どんな人々にもいえることで、誰かが誰かの支配者であってはなりませんし、ましてや、どんな形であれ、絶対少数を含む少数の人を意のままにするなど、決してゆるされません。どんな形であれ、独裁者はすべて、消えなければなりません。それが、この現代日本の、この社会の法律以前の哲学であり、規範であり、礎です。

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