男女の別離後の友情2011年09月25日 05時13分29秒

小女郎ヶ池北部
NHKーFMの深夜1時48分ごろの放送で、「恋愛関係が終わった男女間に友情は成り立つか」というアンケートの結果を発表していました。それは、
成り立つ: 123人、64.7%
成り立たない: 67人、35.3%
というものでした。これを聞いて、変やな、とすぐに感じました。その理由は、ここには、まず、男女の区別は示されていないこと、第二に、男女の組み合わせを考慮していない、という本質的欠陥があるからです。

成立する、というのを1とした期待値を求める、ということを考えてみます。仮定をいくつかもうける必要があります。

  • 男女比を1:1とする
  • この人数中には任意に男女が混合されている
  • 2人を男女として組み合わせて選ぶとする
とすると、
成立する場合の期待値は、
0.647 x 0.647(=0.419)
成立しない場合の期待値は、
0.647 x 0.353 + 0.353 x 0.647 + 0.353 x 0.353 (=0.581)
となり、その比は、0.419 : 0.581 となります。
しない方が大きくなるのです。あくまで仮定の上での計算ですが、実際にそうやってアンケートを取りまとめると近くなるはずです。これは「存在」の確率を考えてその期待値を計算する量子力学的な考えを知れば納得できます。

何より、一つでも反例があれば、成立する、という命題は否定されるわけです。現実に、友情なんて成り立たないという人が一人でもいればそんなことはないのだ、といえるからです。これはこういったアンケートで集計したらその多数によりそうなのだ、といえる、ということに常識的に抵抗を感じたり疑問を感じたりする、という実感と一致します。

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