台風と老人 ― 2011年09月03日 15時20分26秒
広島県尾道の90歳の漁師の人がこの台風直下、港に船を移動させてくるといって出たまま帰らない、つまり行方不明となっている、との報道がありました。その年でのこだわりを感じさせます。いてもたってもいられない、そんな気持ちを抱えたままじっとのろい台風の過ぎ去るのを待っては居られなかったのでしょう。人生をかけてきた漁の相棒であり、なくてはならない命を支えてきた船。こんな鈍くさい台風などにさらわれるなど到底受け入れられない、そんな強い思いはいくつになっても、いえ、その年齢だからこその気概の発するところだったはずです。
それに引き替え、今度の総理大臣はどうでしょうか。命をかけて、2万人を超える命を奪った地震と津波、そしてふるさとを追われたフクシマの人々の魂のために、仕事をする気概があるでしょうか。自民党と公明党のばかどものために、『していただく』などとのたまうのです。自民党の大島幹事長にさえ、いただく、など、総理のいうことではない(どっちが総理なのか)と笑われています。こんな人を数合わせと小沢氏嫌いで選んだ民主党は相当な馬鹿揃いだと思われます。誰のための内閣なのでしょうか。国民のため、日本のために働く、そんな意気込みも気概も全く感じさせません。
命の限り、そんな言葉など微塵もなく吹っ飛ぶこの台風の中、我が身を挺して船を移動させに行った老人の姿が思いやられます。早く見つかってまた漁に出てほしい、そんな祈りにも似た気持ちになってしまいます。
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