命萌える季節2011年05月22日 17時26分27秒

スダジイもえたつ
今朝はまだ昨日の暑さが残っていて、歩くと汗が出てきました。蒸し暑さやむせかえるような暑気をさえ感じさせます。まあ、日課の早朝ウォーキング、いつもたいてい楽しいのです。外を歩くのは私自身にとっても生きていることを再認識できる時間ですから。

風のない静かな空気に漂うのはこれもまた、むせかえるような匂いです。植物の性、とは時折耳にしますが、これもそう。ブナ科の多くはこの時期、その花を一斉に咲かせます。その命を語り継ぐために、精気を放出するのです。人によってはその匂いはいやだ、というでしょうけど、決してさわやかでもかぐわしくもないその匂いは一方で生きている証、動きはしないからこそ、その地にしっかりと根付いた強さを文字通り、身をもって示しているからです。

情けない人たちが多い中、この土地にもその命を燃やして生きる生き物たちがいます。決して怯まず、そのいのちを輝かすことこそ、たった一度の人生のかけがえのない姿です。誰にも渡したりはしません。