環境を映す鏡／緑の眼

開けた山道の掘りの脇、つまり壁のような両面には植物が張り付いていますが、ここにはイワナシがあります。いつも3月に咲くのですが、ここのところ行っていなかったのでいつ咲いたのかはわかりません。ただ今は満開です。同じく、ショウジョウバカマも花開いています。

もう雪はまったくありませんので歩きよい坂ですがまだそれら以外は冬の装いです。木々の花芽も出ず、葉芽がそこかしこで出かかっている、といった状況でしょうか。常緑樹も多く、道としては楽しめます。下草もほとんど無いのはよいのですが笹が出かかってきていて邪魔になります。笹には本当に悩まされます。どうにかしないと。

道をそのままにしておくといずれ笹が生い茂って歩けなくなりますし、脇の花も生きていけなくなるでしょう。どうしようもなく繁殖力・生長の著しい彼らをどうコントロールするのか、竹とともに頭の痛い問題です。ちょうど、下界で身勝手な連中が勝手に物事を進めてしまうのと似ています。でも人間で恐ろしいのはそれを最も弱い人間に最後にはなすりつけてしまうことです。そうして、彼ら自身は何一つ感じず、また横暴を繰り返すのです。

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