意味の無い絵2011年08月26日 13時50分41秒

ジグソーパズル
ある場所の壁面に掛けられた「絵」、実はジグソーパズルでした。近くで見て、それはいわゆるジグソーパズルだ、と気づいたわけです。そして、疑問を感じたわけです。パズルをはめて完成させ、それをわざわざ額に入れて飾る、その意味は何なのでしょうか。

そもそも、パズルはその完成品に意味があるのではなく、パズルを解いていく、はめていくその過程に意味があるのです。つぎはぎだらけの、たとえきれいで見事な絵画だったり写真だったりイラストだったりしたとしても、その二次元の描画に美しさや魅力はありません。ましてや、それを額に入れてまで飾るその感覚を私は理解できません。作られた模造品にどれほどの価値があるでしょうか。

およそ、私たちは真実の姿、ありのままの訴えをもった記録といったものにこそその現実の意味を見いだし、その価値を認めるのです。単なる模造の、まさに誰かではなくあらかじめ決められた造作の結果などにどれほどの、たとえば、慰みや癒やしを覚えるでしょうか。どんなささいな、小さな物でも、そこに事実を映す本物の姿があればそれこそが私たちに訴えるのです。作り事、謀、そして見せかけのまやかしに惹かれてはなりませんし、それはあり得ません。

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