環境を映す鏡／緑の眼

今日も朝から雪の空、思うあやにく、でまだなのか、と恨めしく眺める冷たい雲行きを私たちはどう見れば良いのでしょうか。地上では惨禍を極める三陸沿岸と福島の原子力発電所、果たして日本にほんとうの春はくるのでしょうか。

山ではそれでも、多分日照時間が決めているのだと思われますが、スミレも咲き、道ばたではオオイヌノフグリ、タネツケバナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウなど、春を告げるように咲いています。そして、遅い開花は山道に咲いたイワナシでした。いくつも群落はあるのですが、その中ではただ一カ所だけ、花を付けていました。他に比べるとなぜ遅いのか、と考えてしまいます。例年なら3月の中頃にはつぼみはたくさん付いてその準備を整えるのですが、なぜ今年は遅いどころか、そのつぼみさえないのでしょうか。

私の春もまた、遠い春です。でも希望と祈りの中で信じて進むことしかありません。新しい職場に入ってそのよすがを得られたら、と思っています。