一人きりの自転車乗り2009年02月08日 20時24分25秒

自転車に乗った男
国道から脇に逸れて田んぼの中に入り、山の方に向かったかと思われた写真の男性は行き止まり、と思いこんで下ってきました。元の道(道路)にはさすがに戻らず、私が歩いていた農道を下る道を選んだようです。そして西に向かったのが途中、なぜか止まり、俯いている様子で、おそらく地図でも確かめたのでしょう、10分かそれ以上、じっとしていましたがまた西に走ったのでした。

解せないのはおわかりかと思います。北の山に向かっていったのがなぜ、下り、西に変えなければならなかったのか、理解に苦しみます。北は実は線路を越えればまた元の国道につながる山の道路があります。でも彼の通った道からは見えません。どっちにしろ、北に向かう意味がありません。西に方向を変えたのは確かに正解だったのですが、メッセンジャーバッグのような鞄を背中にふつうの恰好でどこにゆくのでしょうか。

不案内、一人、時間、北風、そんな中の自転車乗り。不安と心配がつきまとっていたでしょう。それでも自転車は突っ走ることができたのです。きっと、春の西の光に向かって、明日を求めてゆけたのです。その風景はきっと彼に希望を与えてくれたはずです。

+++ CLICK で少し拡大します。+++