スペイン列車脱線事故2013年07月26日 06時35分58秒

スペイン列車脱線衝突事故
今朝のワールドニュース、フランス2で衝撃的な映像を見ることになりました。スペイン、サンチアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)で発生した鉄道事故はすぐに、8年前の日本の福知山線列車脱線事故を思い起こさせたのは見た人なら誰しも同じだったでしょう。なによりその状況の類似性にぴんときた人はお分かりだと思います。そう、この 事故のニュースをもし、仮に8年前に事故に遭われて実際と現実をその身でご存じの方なら、ぞっとされたに違いありません。まさにあの事故を目の当たりにするかのような悲惨さと重なったはずです。

たとえば、時刻の遅れを取り戻そうとして急いだこと、たとえば、急カーブ、たとえば、緊急列車停止装置、たとえばその運転士の心理状態、たとえば、たとえば・・・・・・・。

高速鉄道だからといって、日本の新幹線との比較は不適切です。恐れるべきは、鉄道会社における運転士の労働状況やスペインの"Reife"という鉄道会社いうところの、朝の点検で異常はなかったという責任逃れの姿勢など、とても似通った背景に気づかされます。技術的な前段階の(走向以前の)見逃しやその後の突発的なあるいは累積された歪みなど、まだ調べてからでないと言えないことばかりなはずだからです。何より、急がなければならない理由を突き詰めることですし、190km/hから80km/hへの減速の実際的な方法や手順、可能性など、ソフト面からも見直していくことがもとめられるはずです。運転士ひとりの責任とすることは論外だと考えます。