啓蒙と啓発2011年12月19日 20時20分50秒

人権バス
写真は路線バスの側面に描かれた人権啓発の標語です。夜でしたのでぼけていますが、読めると思います。こうやってバスの模様にでも書かなければならない現実を私たちは慄然とした思いで見つめたのです。実際、自由と民主主義、基本的人権の尊重と謳われた憲法を持ちながら、その実、酷い人権蹂躙や人間否定などをあからさまに知ることになる現代社会を見つめるにつけ、どうしていまだにそうなのか、と恨みたくなるのです。

とりわけ、絶対少数に対する侵害・否定・蹂躙行為の残酷さ、冷酷さを報道だけでなく、この小さな地域社会でもいまだに知るのです。本当に必要な教育は教科を中心とした知識・技能や応用の訓練ではなく、ひとりひとりの人間に対する、人間の存在の不可侵とその唯一の存在を知らしめることだと理解します。その現実の必要性の一面をまさにバスの側面に見ていたのです。なんという情けなさ、おぞましさでしょうか。